お見合い写真の返却を催促する(催还相亲照片)
拝啓 秋とは申しながらも、残暑の厳しい日が続いております。伯母様にはいつもいろいろとお世話になり、お礼の言葉もございません。 さて、この度は娘晶子の縁談で、伯母様にはひとかたならぬお骨折りをいただき、誠にありがとうございました。主人も私も大変に結構なお話と喜んでおりましたが、本人がどうしても乗り気になってくれません。商事会社の営業部の方は出張も多く、もし単身赴任にでもなったらなどと、勝手ばかりを申しております。 伯母様にはいろいろとご迷惑をおかけしたうえ、こんな結構なお話をお断りしますのは申し訳ないことでございますが、結婚だけは本人を主とすべきこと、周りの者がとやかく申しても仕方のないこととあきらめております。 つきましては、催促がましいお願いで恐縮ですが、晶子のお見合いの写真をお返しいただければと存じます。おついでのときにでもご郵送くだされば結構です。 晶子も来年は三十。本人はいたってのんびりと構えていますが、親としてはあせる気持ちで一杯でございます。 また、よいお話がございましたら、今後ともよろしくお願い申し上げます。 末筆ながら、伯父様にもよろしくお伝えくださいませ。 |